『iPad Workers Apple Pencilで使いこなす次世代型ノートアプリ』
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ISBN:B0BMVWNXS2
iPad登場から10年が経過し「iPadを使って書く」という行為は大きく変化しました。
何よりも一番の大きな変化はApple Pencilが登場したことでしょう。Apple Pencilの登場によって、iPadのノートアプリの使い心地は大きく変化しました。
第2世代のApple Pencilが登場したのが2018年。そこから4年が経過した今、iPadのノートアプリに再び大きな変化が訪れています。
次世代のノートアプリは「紙のような使い心地」を目指す段階から「デジタルだからできる手書きの便利さ」を目指すようになってきています。
本書では、Apple Pencil登場からのノートアプリの変化を踏まえた上で、今「その次の変化」として何が起っているのか。新しい世代のノートアプリの紹介しながら、その変化を追いかけていきます。
初代や二代目のiPadが出た頃にiPadを手書きツールとして使うことを「挫折した人」「諦めた人」がいれば、本書をきっかけにもう一度「今のiPad」について考えて欲しい。そんなことを考えてこの本を書きました。
iPadを「動画再生マシーン」ではなく「デジタルのノート」として活用できるようにすること。本書は、そのヒントになることを目指しています。
▼目次
はじめに
iPad登場からの10年で起こった「デジタルで書く」ことの変化
■ Chapter1:デジタルノートは次世代へ
Apple Pencilが変えた手書きの世界
デジタルの手書きは紙の不便さを大きく改善してくれる
みんなにウケる無難なアプリからよりとがったアプリへ
新しい「紙とは違う発想」の便利さ
すべてのことができる完璧なアプリはないので複数のアプリを使う
知るべきことは、なにが出来るのかではなくなにがやりたいのか
コラム:ペーパーライクフィルムは貼って剥がせるが当たり前になった
■ Chapter2:これからの時代を担う手書きアプリ
Appleメモに手書きの基本はすべて詰まっている
書いたものが編集可能なままで移動できるメリット
おすすめ次世代型ノートアプリ
日々のインボックスとしてメモをする:Pencil Planner
無限キャンバスで書いたメモを広げる:Prodrafts
考えたものをキレイに成形する:Craft
コラム:非純正のApple Pencilやペン先
■ Chapter3:次世代手書きアプリの具体的な活用例
Pencil Plannerで1コマ絵日記
Pencil Plannerのフリーノートで読書メモ
Pencil Plannerでタスク管理
Prodraftsで書籍目次案を作成する
Prodraftsでムードボードを作る
Prodraftsでマインドマップ
Craftでレシピメモを作る
Craftでポートフォリオ・履歴書を作る
Craftで議事録作成ミーティングメモ
コラム:iPadを使った家族会議
■ Chapter4:3大アプリ以外の便利なアプリ
分割タイプのノート作りに役立つPenbook
手書きメモをカードのように並べられるMagrinNote3
毎年振り返りができる100年日記アプリ DayOne
おわりに
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iPad登場からの10年で起こった「デジタルで書く」ことの変化
初代iPadが発売されたのは、2010年5月28日のことでした。2022年の現在では、すでにiPadは発売から10年以上が経過した計算になります。当時はパソコンに代わる次世代デバイスとして期待されたiPadも、今は多くの人にとって「あたりまえ」になりつつあるものになってきていると言えるでしょう。
iPadはこの10年の間でハードウェアとしての性能が大きく上がり、ソフトウェアも大幅に進化し、もはや初代iPadとは別物といえるほどになりました。
なぜ冒頭でこんな話をしたのかというと、古くからiPadを知っている人ほど「昔のiPadのイメージ」にとらわれてしまうからです。そして、このような「昔のiPadのイメージ」に囚われていることはiPadを便利に使っていく上で非常にもったいないことだと感じているからです。
10年あれば、生まれたばかりの子供は歩き、喋り、小学校にまで通うようになります。10歳というのは、すでにたくさんの漢字が書けるようになり、九九の暗記も終わっているような年齢です。
iPadも、登場してから10年以上の年月が経っています。この10年という月日によって、発売当初とは比べ物にならないくらい様々な便利な機能が搭載され、iPadを使って書くこと、考えることの体験は大きく変化しました。「デジタルで書く」という行為全般が、10年前とはまったく別次元の体験になったのです。
iPadは、発売当時から形はあまり変わっていませんが、圧倒的に薄く、軽くなりました。コンピュータの性能を測るベンチマークスコアを見ても、初代のiPadに比べるとマルチコアでは最低でも10倍程度の性能を持っていることがわかります。
本書では、この10年間での「iPadを使って書く」ことの変化を踏まえ、iPadを使って書くことがどれだけ便利になったのかを整理していきます。デジタルで書くことと紙で書くことの違いを踏まえ、具体的にiPadはどう使うと便利なのかを考えていきます。
その後、そうやって身に付けた知識をより深く活用できるように、iPadが便利になる「新しいアプリ」を紹介しつつ、それらをどのように活用していくかを実例を踏まえて紹介していきます。
以前からiPadに興味を持っていた方も、今iPadに興味を持たれた方も、10年間でこんなにも「デジタルで書く」ということが進化したということを知って欲しい。もし、初代や二代目のiPadが出た頃にiPadを手書きツールとして使うことを「挫折した人」「諦めた人」がいれば、本書をきっかけにもう一度「今のiPad」について考えて欲しい。そんなことを考えてこの本を書きました。
まずChapter1では、10年間での「iPadを使って書く」ことの変化を踏まえた上で「どのようにデジタルノートと付き合っていくのか」について考えます。
そして、Chapter2ではデジタルノートとの新しい付き合い方を踏まえた上で、どのようなノートアプリを選ぶと便利になるのか。新しいノートアプリでの採用が増えてきている「PencilKit」という概念を紹介し、PencilKitを採用したオススメの「3大ノートアプリ」を一緒にご紹介します。
次のChapter3では、Chapter2で紹介したアプリを具体的にどのように活用すると便利になるのか。ノートのサンプル画像などをふんだんに交えながら複数の事例を紹介していきます。
そして最後のChapter4では、Chapter3までで紹介しきれなかった便利アプリをいくつかご紹介します。
iPadを「動画再生マシーン」ではなく「デジタルのノート」として活用できるようにすること。本書は、そのためのヒントになることを目指しています。